発毛させて薄毛を治したい
「生えていないところに毛を生やしたい・・・。発毛させたい。」と考えている人が多いですが、発毛させるのと発毛するのでは意味が違います。
薄毛の人が望んでいる発毛とは、ご自身本来の太さでちゃんと成長する毛が発毛してきて欲しいですよね。
ところが、発毛させるケアでは、その時の頭皮の状態に沿った毛が発毛してきます。薄毛の時には薄毛の時の頭皮に沿った細い毛や成長期が短い毛が発毛してくるのです。
薄毛の人の頭皮は弱っていて血行が悪くなり、頭皮の栄養状態が悪くなっているのですから当然です。
そんな状態で発毛のケアを行うと、栄養状態の悪い毛しか発毛してこなくなります。
発毛させるは無理強いすること
それで済めば良いですが、発毛させる行為は弱っている頭皮に何等かの作用や刺激を与えることでもあるので、弱った頭皮がさらに弱ってしまい発毛すらしなくなることさえあるのです。
多くの人は、「生えていない部位に発毛させれば簡単に薄毛は治る」と思っています。が、ここに大きな問題が2つあります。
それは、「本来の太くてちゃんと成長する毛が発毛してくれば」と言う仮定の希望であること、無理して発毛させた場合には「その次の毛の情報」が無くなってしまう可能性が高いことです。
成熟した毛の発毛か未熟な毛の発毛か
毛根周りの頭皮の栄養状態が改善されていて、ちゃんと育つ毛に熟成してから発毛するならその次の毛の情報は残りますが、頭皮の栄養状態が改善しないままで未熟なままで発毛させたら次世代の毛の情報が残らない可能性が高まるのです。
毛には回復できる限界線があります。この限界線が改善されていくのなら良いのですが、発毛させるケアは栄養状態が悪いままで無理強いしているので限界線が改善されないまま発毛するのです。
限界線とは、毛の回復が可能になるか?無理になるか?の「限界」のこと=毛の成長期と太さ。
産毛しか発毛ないのなら確実性は五分五分以下
産毛にしか伸びないのなら限界線を超えているので、育つ毛に戻るかどうなるか分かりませんが、可能性はあるので取り組んでみる価値はあります。
発毛した毛が3~6センチくらい伸びているなら可能性は五分五分です。
全く生えていない毛穴なら、可能性はゼロではありませんが確実性は非常に低いです。
薄毛と言っても人様々ですから、幾分でも硬毛が残っている部位もあるはずですし、本数は少なくても細い毛が残っている人やただ単に透けて見えるだけの人もいるはずです。
毛が増える効果は発毛ではありません
毛が増える為に大事な効果は、発毛することではなく、今残っている毛が生え替わりながら(何度も繰り返して)段々と太くなり、本来の成長期まで伸びるようになることなのです。
頭皮の栄養状態が良くなると、毛が太く成長するようになり、成長期も伸びるようになってきます。
そんな毛は生え替わりながら増えてくるので、毛を無くさなくなるのです。
本来の血行に改善すると育つ毛が発毛してくる
まず毛を無くさない頭皮=本来の血行の良さに戻してあげることが必要なのです。
そんな頭皮・心身になることで、自然と太く育ち成長期が長い毛が発毛してくるのです。
毛を無くさない頭皮に戻り、ケア前に生えていた毛が抜けて生え替わり、太く育ち成長期も伸びるようになって始めて2本毛3本毛になる毛穴が出てきます。
生え替わることで回復してくるのですから、6ヶ月や1年の短期間ではなく2年3年と頭皮の血行が良い状態が続くことが必要です。2ヶ月や3ヶ月と言うのは論外です。
頭皮の栄養状態が良くなり、長い毛の生え替わりのサイクルの末に、やっと新たに発毛してくる毛穴も出てくるし、産毛が硬毛に戻る可能性も向上してくるのです。