抜け毛を減らしたい
抜け毛があることと生え替わることは表と裏の関係にあります。毛が抜けて生え替わるサイクルが正常になっているから総本数を維持できているのです。
抜け毛だけを減らして、生え替わりを正常にすることはできません。
抜け毛があるから、次の毛が生まれ替わっているだから、毛が抜けることで薄毛になったり毛が無くなることはありません。
抜けた毛は生え替わり、生え替わってきた毛は抜けるのです。
抜け毛を減らしても毛が増えることはなく、抜け毛が減ることが育毛の効果でもないのです。
抜け毛が減る=将来の毛の本数が減る
抜け毛が無いのが良いのなら毛を無くせば良いのです。生えている毛が無くなれば抜け毛も無くなります。
現実には、毛の総本数の多い人ほど抜け毛の平均数は多いのです。反対に毛の総本数の少ない人ほど抜け毛の平均数は少ないのです。
抜け毛とは何でしょう?=定義
成長するのを終えて抜ける毛(成長期を終え休止期に移行した毛)が抜け毛です。
毛には寿命=成長期があるのだから、その毛の寿命=成長期を終えればどんな毛でも抜けるものなのです。
だから、誰にでも抜け毛はあるもので、抜け毛の増減だけでは薄毛の改善や育毛の効果の判断はできないのです。
どうして抜け毛が増えて薄くなる?
正常な成長期よりも短くなった毛(休止期に移行した毛=寿命を終えた毛)が、たくさん残るような頭皮になっているから、自然脱毛の毛と短くなった成長期を終えた毛が合わさるので、薄毛が発症する時に抜け毛が急増することが多いのです。
- 薄毛のなる前には、生え替わってくる毛の成長期が本来の成長期よりも短くなっています。
- 成長期が短くなった分休止期が長くなっています=刺さっているだけの期間が長くなった毛が増えている。
- 刺さっているだけの毛はいつ抜けてもおかしくない毛=こんな毛が増えているのが薄毛になる人の頭皮。
- 何かの変化があると、そんな刺さっているだけの毛は一気に抜ける=抜け毛の増加。
- そんな頭皮は血の巡りが悪くなっているので、抜けた後に育ってきている毛が細くしか育たなかったり、成長期が短くなっている。
- 残った毛は細い毛・成長期が短くなった毛ばかりになる。
- だから、抜け毛が急増した後に薄毛になるのです。
毛は抜けながら減り、抜けながら増えるもの
毛は抜けないと生え替わってきません。
生えるばかり抜けるばかりと言うことはありませんから、「抜け毛の増減」と「薄毛や育毛」とにはほとんど関連性はありません。
抜けるのが先か生えるのが先かの話は、「鶏が先が卵が先か」と同じなので意味の無い話です。
それよりも、どうして抜け毛が増えているのか減っているのかの方が大事です。
抜け毛が急増する変化とは
頭皮の血行が悪くなっている頭皮だから、次にはさらに細くなった毛や成長しない毛しか育たなくなるのです。
そんな時に以下のような変化があると、抜け毛が急増して薄毛になるのです。
- こんな時に、シャンプーを替えたり
- こんな時に、カラーやパーマをしたり
- こんな時に、育毛剤を使ってみたり
- こんな時に、毛に元気が無くなってきているからと言う理由で育毛剤を使ったり
- こんな時に、転勤や移動等で生活環境が急変したり
- こんな時に、強いストレスを受けたり
- こんな時に、ダイエットしたり
- 等々すると
抜け毛が急増して、細い毛と成長期が短くなった毛が残り薄毛が発症するのです。
抜け毛についての事例
- Aと言うシャンプーを使っていると抜け毛が少なかった。
- Bと言うシャンプーに替えると急激に抜け毛が増えたので、Aのシャンプーに替えるとまた抜け毛が減った。
- Bに替えたおかげで薄毛が進行した。だからBと言うシャンプーが薄毛の原因だ。
これは、別にBのシャンプーが悪いのはありません。
環境が変わるだけで抜け毛が多くなるということは、それだけ細くしか育たない毛や成長期が短くなって刺さっているだけの毛が多くなっていたと言うことです。
どちらかと言うと、細い毛や成長期が短くなるような毛しか育てられない頭皮にしていたAのシャンプーが悪いと言えます。
ただし、Aのシャンプーに替えたら毛に元気が戻っていれば、細い毛や成長期が短くなることもないと言えるので、Bのシャンプーの方が悪いとも言えます。
抜け毛の増減で判断すると間違える元にもなるのです。
成長途中で抜けるのは例外中の例外ですが・・・
成長している毛が成長途中で抜ける時があります。それは以下のような時です。
- 頭皮に炎症を起こした時
- 逆に血の気が無くなっている時
- 頭皮にかぶれを起こした時
- 頭皮にやけどを負った時