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5α-リアクターゼ2型に関して
男性ホルモン=テストステロンが5αリアクターゼ2型の還元酵素に影響で、ジヒドロテストステロン(DHT)に変換され、ジヒドロテストステロン(DHT)が、頭部に限り角化細胞の成長を抑制する」と言われているのが男性型の薄毛・ハゲの機序です。
5α-リアクターゼ2型と男性ホルモンに関連して、頭皮を洗い皮脂を取ったらよくなるのですか?と聞かれることがります。
男性ホルモンの分泌が増えるから皮脂の分泌が増えるのであって、皮脂を取ったところで男性ホルモンの分泌は減らないだけでなく増えることに繋がります。
皮脂が増えるのは男性ホルモンの影響、毛の生育が衰えるのは男性ホルモン(DHT)の影響であって、皮脂が毛の生育を抑制するのではないのです。
5α-リダクターゼ2型の影響を阻害する飲む育毛剤が発売されていますが、副作用や後遺障害がありお薦めできるものではありません。
内分泌系に作用するのは恐ろしい
「皮脂腺学に基づいた」とか、男性ホルモンや5α-リアクターゼ2型の作用機序を詳しく書いてはいるが、副作用や後遺障害についてはあまりにも軽く扱い過ぎているものが多過ぎます。
また、ノコギリヤシに阻害する成分があると書かれていたりしますが、治験をした結果阻害されると言うものもありますが、確認できない治験もあったりして、はっきり確認されてません(2011年3月現在)。
5α-リアクターゼ2型と皮脂の関係
「5α-リアクターゼ2型」と「皮脂」の関連性・「皮脂」と「育毛」の関連性・「洗う」ことと「皮脂」の関連性は間違いです。
- 皮脂の中に5α-リアクターゼ2型という成分が含まれており、それが薄毛・ハゲに関係している。(この話は本当かどうかは不明です。こんな理論をおっしゃる人がいるので事例として書いています)
- だから皮脂を取らないとダメ。
皮脂は常に分泌されていますから、皮脂や毛穴を掃除することで男性ホルモンや5α-リアクターゼ2型の問題が解決できるということはありません。
頭皮に塗布するタイプでは、男性ホルモンや5α-リダクターゼ2型を直接遮断したり抑制する塗布タイプの育毛剤は未完成品だと考えてください(またはウソ)。
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