皮脂が多いと薄毛になりハゲるのですか
皮脂が多いから薄毛になりハゲになるのではなく、皮脂を取る行為が皮脂の分泌量を増やして、薄毛とハゲの原因になっているのです。皮脂を取る製品・方法・習慣が駄目なのです。
また、皮脂が多くなるのも毛が衰えるのも男性ホルモンの影響ということで、皮脂が毛の衰えに直接関係しているのではありません。
- 男性型の薄毛で皮脂が多くなるのは、男性ホルモンの影響です。
- いっぽうジヒドロテストステロン=男性ホルモン(DHT)は、遺伝子の影響により角質細胞=毛の生育にも影響して毛の衰えや成長期が短くなります。
したがって「毛穴を掃除して皮脂を取らなければ」とかいう育毛方法は基本的に間違いです。
毛穴は皮脂で詰まらない
ほとんどの人は毎日シャンプーしているのだから、皮脂が毛穴が詰まったりすることはありません。皮脂は液体なので詰まることもあり得ません。
カラー剤の方がよほど毛穴に詰まる可能性が高いです。
マイクロスコープ(拡大鏡など)で毛穴を拡大して見せられると、毎日頭皮を清潔に洗っていれば、誰でも皮脂が毛穴に浮いて見えるし毛穴周りにフケが見えるものです。
それが普通ですから薄毛になるとかハゲになるということはありません。
もっと注意してほしい皮脂のこと
もともと皮脂の少ない女性や、他の原因で皮脂が多くなっている症状には「皮脂の取りすぎ」による薄毛の進行のほうが心配です。
シャンプーや頭皮クレンジングで取り去られるのは皮脂だけでなく、毛の生育に必要な成分や角質層まで取り去られるので、「頭皮や毛穴はきれいになるが、頭皮や毛は衰えてくる」という現象が起こります。
女性の方で今現在皮脂が多いと感じていて薄毛になっているなら、問題は皮脂ではなく皮脂の取り過ぎと、皮脂の分泌を増やしている環境や習慣に問題があります。
- 洗って皮脂を取りすぎるとかえって逆効果になる。
- 皮脂の多くなる原因を突き止めてからケアをしよう。
- 皮脂を除去する育毛方法は女性の薄毛を進行させる。男性でも頭皮に負担をかける