抜け毛が多い、ケアをしても抜け毛がとまらない。
毛は抜けるものなので、毛が豊富にある限り抜け毛が無くなることはありません。
抜け毛の多い少ないは個人差と季節差が激しく、抜け毛が多いから悪いとか抜け毛が少ないから良いとは言い切れないのです。
抜け毛とは何か?
抜け毛とは、成長期を終えて成長しなくなった毛が抜けることです。(成長期から休止期に移行した毛)
火傷や薬の副作用等以外の理由で、成長している毛が抜けることはありません。
毎日シャンプーしているのに、以下に記載する平均値よりも異常に抜け毛が多い(2倍3倍)なら、成長期を終えた毛(=休止期に以降した毛)がたくさん残っていたからと言え、過去何年間かの心身の状態やヘアケアの習慣を調べてみる必要があります。
2日に1回とか3日に1回のシャンプーなら、以下の2倍3倍抜けることはあります。
一日平均の抜け毛の本数?
抜け毛は年平均1日60本~100本前後(季節・老若・男女全ての人をひっくるめて自分で感じるもの)くらいと考えてください。
元々毛の量の多い人は元々抜け毛の本数は上記よりも多いので、ちょっと多くなっても気になりませんが、元々毛の量の少ない人は元々抜け毛の本数も少ないので、ちょっと多くなるだけで、たくさん抜けていると感じがちです。
抜け毛の本数より大切なこと
- どんな毛が抜けているか。
自然脱毛?広汎性脱毛?短小毛?円形脱毛症?これによりケアの方法や使う製品も変わってきます。
- 抜け毛が多いのはいつ頃がピークだったか。
抜け毛が一番多かった時期が問題で、たとえば「1年程前が多かったが今は少しすくなくなった」というのは良くなっているのではなく慢性化していると考えられます。
- 抜けただけ生えてくる頭皮かどうか。
70本抜けても70本本来の毛が生え替わってくれば良いのであって、かつ総本数を維持できるだけの抜け毛の本数だったら問題ないのです。
20本しか抜けなくても総本数の半分しか維持できない抜け毛の本数だったら、将来本数が激減していきます。
- 固着力の問題。
シャンプーやブラッシングなどでよく抜けることがあるが、ブツブツっと抜ける場合は髪を固定している内根鞘皮や外根鞘皮などが角化しているために固着力が低下していることを証明している。
- 頭皮に炎症やうっ血等がないか。
頭皮の状態次第でも、抜け毛の本数は変わってくるし、抜ける毛の中身も変わってきます。
以上のように、抜け毛は本数だけでなく、色々な要素を考慮しないと何の判断も出来ません。
抜け毛を見る際の注意事項
いま生えている毛の成長期は、生え始めるときからすでに決まっています。だから、「今生えている毛が抜けないようにシャンプーする」などと考えないほうが良いのです。
抜ける毛は成長期を終えて駄目になっているから抜けるのですから、きちんと成長する毛に戻るケアをして下さい。
本当に抜け毛が異常に多くなっている時は、成長期が短くなっている毛が増えていたと言えるので、頭皮を正常に血行が流れる状態に戻して、次に生え替わってくる毛がちゃんと育つようなケアに取り組む必要があります。
抜け毛はすぐに正常に戻りません
ケアを始めても、抜け毛がすぐに正常に戻ることはありません。
これは使っている製品ではなく、「頭皮や毛穴のダメージの深度」の問題なので、自分の状態をよく理解した上で根気よくケアを続けることが必要です。
また、抜け毛の本数が多いように感じても、頭皮に正常な血行が戻ってくれば、抜けただけ生えてくるようになるので問題ありません。
標準的な抜け毛の本数は
男性で1日60本~100本前後、女性で1日40本~80本前後の抜け毛はあるものです。でも、この標準が「あなた」に当てはまらない場合も多いです。