表示指定成分は頭皮や毛に悪いのか。
「旧厚生省の表示指定成分配合の商品は使わないほうがいいのでしょうか?自然化粧品をすすめられました。」
こんな質問を頂くことも多いです。
もし、あなたが1万人に3人の特異体質なら問題になります。が、通常はまず悪影響はありません。
パラペン等の旧厚生省の表示指定成分は、保存料としての歴史も長く、中には食品に使われているものまであります。それだけ保存料としての安全性と安定性がはっきりしているのです。
特異体質とは
特異体質と書くと「私は特異体質だ」と変な解釈をする人がいますが、特異な体質な人とはほとんどいない体質の人のことですから、ほとんどの人には影響がありません。
必要だから配合される
パラベンなどの保存料は必要だから配合されています。
細菌は空気中いくらでもおり、とくに風呂場のような湿気の多い所にはたくさんいます。
そして自然界の成分ほど細菌の餌になり繁殖しやすいのです。
細菌は化粧品原料が大好き
あなたがシャンプーのポンプを押してそのポンプが元に戻るときに空気を容器の中に入れます。
その空気の中に細菌が入り込むのです。
その菌を繁殖させないよう保存料=指定成分を配合しない製品は危なくて使えないというのが本音です。
ほとんどの人に影響がない
この保存料を配合している化粧水などを使用してかぶれる人の割合は1万人に3人ほどの割合です。シャンプーは洗い流すので実際にはもっと少ないはずです。
「パラベン感作」といわれる特異体質なら別ですが、通常はこれらが配合されているから頭皮や毛に悪いということはありません。
不安な場合はパッチテストする
もし、心配ならその製品を二の腕や肘の折り目等の皮膚の弱い所に使ってみることです。
ここに異常が出ないのに、頭皮や顔に異常が出るようなら、製品のせいではなくその部分の皮膚の状態が悪過ぎる為と言えます。
こんな場合こそ、悪過ぎる頭皮の状態を改善してあげるケア法が必要なのです。
販売手法の一つ。指定成分無配合の方が怖い
これらを提唱するのは「表示指定成分=悪い、当社製品は配合してない=良い製品」という無知に付け込んだ販売法です。
一面では表示指定成分無配合のほうがよっぽと怖い製品といえます。
自然派化粧品・自然の成分・天然成分でもおなじです。自然だからやさしいということはありません。要するに自分に必要なケア法かどうかの問題です。
製品選びの注意事項
これらの問題を「売り」にする会社の製品より、販売する人の薄毛に対する専門知識や経験で選ぶようにしましょう。
製造メーカーには責任がある
悩んだり不安なときは安全性を考えますが、安全でない製品なんて製造したり販売するようなことはありません。
製造メーカーは大きな責任を負わされており、そんな危ない成分や製品は開発されないのが普通です。
使って何か違和感やかゆみなどがでるようなら、すぐ販売店かメーカーに連絡してください。メーカーはきちんと対応してくれるはずです。